娘の笑顔の写真が撮れた

カメラの前では無表情の娘。笑顔の写真が撮れました

いよいよ娘も小学生。わたしの娘はよく笑います。ひとみしりなので、初めての人の前では固まってしまいますが、そうでなければしょっちゅう笑っています。わざわざ笑わせようとしなくても、いつも自分でおもしろいことをさがしているようで、ほおっておけば彼女の笑い声が聞こえます。

そんな娘には、少し変わったところがあります。少しだけです。いくら笑っているときでも、カメラを向けると無表情になってしまうんです。チーズといってみてもダメで、笑ってといってももちろんダメ。いろいろと笑わせようとするのですが、なにをやってもダメです。なぜなのか、さっぱりわかりません。笑い顔の写真がないわけではないのですが、全部娘に気づかれないようにこっそり撮ったものです。

でも、奇跡は起きました。わたしが奇跡といっているだけで、ちょっと大げさかもしれなのですが。小学校の入学式の帰りです。通りかかった写真館に、なんとなく誘われるものがあって入りました。写真館に行くのは初めてのことでしたが、子どもの入学記念の写真を写真館で撮るというのはごくごく普通のことだと思い、入ってみました。

写真館のかたに小学校入学の記念写真というと、すぐに準備をはじめてくれました。準備をしながら、いろいろと雑談もできたので、娘のちょっと変わったところ、つまり、写真を撮ろうとすると真顔になってしまうこともお話ししました。入学記念の写真なので笑わせる必要はないのですが、笑顔の写真になればうれしいともいってみました。もちろん、無理なのはわたしが一番よく知っているわけで、冗談半分でいっただけです。

でも、写真館のかたは、真面目に受け止めてくれました。親のわたしがずっと出来なかったことが、写真館のかたには出来たんです。娘にとってもはじめての人なので、はじめは人見知りで固まっていた娘が、しばらくするとはしゃぎだしたんです。カメラマンさんと娘の話は途切れません。カメラの前でも娘は笑っていました。ついに娘の笑顔の写真が撮れたんです。わたしにとっては奇跡でした。

カメラマンの腕というのは、いわゆる撮影技術だけではないそうです。雰囲気づくりも大切なことだそうです。この写真館のカメラマンさんの腕はたいしたものでした。